IgGとIgMの違いと免疫機能の比較

免疫グロブリン(抗体)は、抗原に結合して病原体と戦うタンパク質です。IgMとIgGはどちらも抗体ですが、産生のタイミングや機能、分布が大きく異なります。

初期免疫応答(IgM)

体が細菌や毒素に初めて曝露されると、免疫系はまずIgMを産生します。IgMは大型の五量体で、抗原にすばやく結合し、短期間(数週間)で急性の脅威を除去します。脅威が除去されるとIgMは徐々に減少しますが、新たな感染に備えて常に少量が産生されています。

長期免疫(IgG)

数週間後、IgMはIgGに置き換わります。IgGは単量体で、特定の抗原に対する高い親和性を持ち、長期間(数年から一生)にわたって免疫を維持します。例えば水痘に罹患した後、最初はIgMが働き、感染が収束するとIgGが残り、再感染を防ぎます。

体内での分布

IgMは主に血液とリンパ液に存在し、急性期の感染に集中して働きます。一方、IgGは血液だけでなく、組織液や体液全般に広く分布し、体全体で長期的な防御を担います。

サイズの違い

IgMは約6倍の大きさで五量体構造を持ち、複数の結合部位で抗原を捕捉します。対照的にIgGは単量体でサイズは小さく、特定の抗原に対して高い選択性を示します。

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