ヒトパルボウイルスB19と第五病(伝染性紅斑)の概要
第五病(伝染性紅斑)
パルボウイルスB19は、子どもに見られる発疹性疾患「第五病」の原因ウイルスです。1900年代初頭に、発疹を伴う五大小児病(麻疹、風疹、猩紅熱、デュークス病)に続いて5番目に位置付けられたことからこの名前が付けられました。
リスク
- ウイルスは胎盤を通過し、胎児感染・胎児障害・流産を引き起こすことがあります。
- 免疫抑制状態(がん治療、鎌状赤血球症、臓器移植など)の患者では重症化しやすいです。
感染経路
感染は、感染者のくしゃみや咳による飛沫、鼻や喉の分泌物との接触で起こります。発疹が出るまで感染性があり、潜伏期間は4〜14日です。
治療は主に症状緩和(発熱、かゆみ、関節痛)を目的し、胎児感染など重篤例では医療介入が必要です。
罹患年齢と季節性
主に幼児期から学童期の子どもに冬・春に多く見られますが、全年齢・全季節で感染は可能です。
症状
- 無症状の場合もあります。
- 軽い咽頭炎、微熱、頭痛、倦怠感が先行することがあります。
- 成人では手首・足首・手・足の関節痛が特徴的です。
- 数日後に頬が赤くなる「頬紅斑(スラップ様発疹)」が出現し、体幹部や臀部へ広がります。発疹は2〜3週間で自然に消失します。
ヒトパルボウイルスと犬のパルボウイルスの違い
メイヨークリニックによれば、ヒトパルボウイルスB19は犬に感染せず、逆に犬パルボウイルスはヒトに感染しません。
