回虫感染症とは

進行

回虫の卵を経口で体内に取り込むと、腸に到達し、孵化した幼虫は肺へ移動します。肺で咳と共に上げ、再び飲み込まれて腸へ戻り、そこで成虫となって繁殖します。成虫は1日あたり最大20万匹の卵を産むため、感染は急速に拡大します。

症状

感染の程度により症状は異なります。軽度の場合は無症状です。中等度になると、肺にいる幼虫が原因で咳や喘鳴が出ます。腸に寄生すると腹痛、吐き気、下痢が現れ、重度になると倦怠感や体重減少、疲労感が加わります。また、便や鼻・口から回虫が見えることもあります。

原因

回虫は人糞が土壌と接触することで広がります。衛生環境の整っていない地域や、糞を肥料として使用する場所で特に多く見られます。卵は温かく湿った土壌で孵化しやすく、温暖な気候や米国南部でもリスクがあります。汚染された土壌で育った野菜や果物を摂取することで感染します。

診断

感染から約40日後には便中に卵が出るため、便の顕微鏡検査で確認できます。血液検査では白血球増加が見られ、早期診断に役立ちます。X線、CT、MRI などの画像診断で体内の回虫が映ることもあります。

治療

軽症で無症状の場合は自然に排除されることがありますが、重度の感染は栄養障害や腸障害、アレルギー反応を引き起こすため治療が必要です。抗寄生虫薬で成虫を駆除し、必要に応じて再投与します。大量の回虫が体内にある場合は外科手術で除去することもあります。

予防

手洗いを徹底し、トイレ使用後や食事前に必ず洗浄します。海外旅行時はボトル入りの水を選び、野菜は十分に加熱調理するか、皮をむいて洗浄します。高温での調理は卵や幼虫を死滅させます。

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