大腸菌(Escherichia coli)は通常は腸内に常在し症状を引き起こしませんが、特定の株は重篤な感染症を引き起こす病原体とされています。
病原性株
O157:H7 などの特定の株は胃腸炎を起こし、特に腎臓を中心とした臓器不全に至ることがあります。
発症までの期間
O157:H7 感染の症状は、菌に曝露してから通常 3〜4 日で現れますが、1 日から 1 週間以上遅れることもあります。
経過
免疫が正常な人では感染は約 1 週間で自然に回復します。免疫が低下している患者では、生命に関わる重症化のリスクが高まります。
主な症状
最も一般的な症状は下痢で、軽度の場合が多いですが、免疫抑制患者では血性下痢に進行することがあります。その他、腹痛、吐き気、嘔吐も報告されています。
合併症
最も頻度が高い合併症は溶血性尿毒症症候群(HUS)です。これは腎不全を伴う血液細胞の異常破壊を引き起こします。
