爪のトラブルと対処法
爪の構造と基本知識
爪はケラチンという硬いタンパク質でできており、唯一生きている部分は爪母(マトリックス)です。マトリックスは表皮の下にあり、爪の成長を司ります。爪の周囲にある死んだ皮膚はエポニキウム(甘皮)と呼ばれ、マニキュア時に簡単に除去できます。爪甲縁は爪の根元と側面を覆う部分で、爪溝はその側面に走ります。爪の異常は他の疾患や栄養不足と関連することが多いです。
爪白癬(ティーン・アンギウム)
爪白癬は真菌が爪や足の爪に感染する症状で、感染力があり他の爪や他人にも移ります。米国では人口の約2〜4%が罹患しています。
- 主な症状:爪が脆くなる、変形、崩れやすい、変色。
- 治療:処方箋の経口抗真菌薬が主流です。
- 予防:爪はまっすぐに切り、定期的に清潔に保ち、洗った後はしっかり乾かすこと。
爪囲炎(パロニキア)
爪囲炎は爪甲縁が腫れ、痛みを伴う感染症です。細菌または真菌が原因で、皮膚の切れ目から侵入します。長時間水に触れる人は皮膚が柔らかくなり、罹患しやすくなります。
- 症状:腫脹、疼痛、発赤。
- 治療:細菌性の場合はエリスロマイシンやセフェム系抗生物質、真菌性の場合はフルコナゾールなどの経口薬。
- 予防:手指を乾燥させ、傷ができたらすぐに清潔に保つ。
脆爪(オンコロリシス)
脆爪は乾燥して割れやすく、頻繁に手を洗う人や水仕事をする人に多く見られます。
- 症状:爪が割れやすく、形が歪む。
- 治療・対策:保湿ローションやオイルで爪と周囲の皮膚を潤す。作業時は保護手袋を使用し、爪を乾燥させる。
緑膿菌感染
緑膿菌は爪と爪床、または人工爪と自然爪の間で増殖し、緑がかった変色を引き起こします。湿気が好きで、死んだ皮膚や細菌を餌にします。
- 症状:爪が緑色に変色し、場合によっては爪床から離れる。
- 治療:外用抗生物質の塗布が基本です。
- 予防:爪を乾燥させ、長時間湿った状態を避ける。
爪乾癬
爪乾癬は乾燥した鱗屑とともに爪や周囲の皮膚が炎症を起こし、爪が凹凸になりやすく、脆く崩れやすくなります。爪が爪床から離れることもあります。
- 症状:乾燥、鱗屑、凹凸、爪の剥離。
- 治療:皮膚科での診断が必要で、ステロイド外用薬やシステム的治療が行われます。
- 対策:適切な保湿と医師の指導に従うことが重要です。
