ボツリヌス症の定義と原因

Clostridium botulinum

Clostridium botulinumは土壌に常在する細菌で、神経毒素を産生します。酸素がほとんどない環境で増殖し、芽胞を形成して長期間生存します。食品を介して家庭に持ち込まれることが多いです。

ボツリヌス症の症状

症状は感染経路により異なりますが、主に口腔乾燥、嚥下障害、複視、眼瞼下垂、発語障害、筋力低下などが現れます。中枢神経系が影響を受け、筋肉の麻痺が進行します。

食中毒性ボツリヌス症

食中毒性ボツリヌス症は、食品中にボツリヌス毒素が含まれていることが原因です。瓶の蓋が「ポップ」音を出さない、缶が膨らんでいるなどの異常がある場合、毒素が混入している可能性があります。また、十分に加熱されていない食品は芽胞が活性化しやすくなります。

創傷性ボツリヌス症

創傷性ボツリヌス症は、土壌中の芽胞が皮膚の傷口に感染することで発症します。違法薬物使用に伴う注射針の汚染でも起こり得ます。治療は抗毒素投与と外科的除去が中心です。

乳児ボツリヌス症

乳児ボツリヌス症は、乳児用ミルクや食物中の芽胞を摂取することで発症します。主な症状は筋力低下、摂食困難、呼吸困難です。未熟な腸内環境では芽胞が増殖し、神経毒素を産生します。

ボツリヌス症の統計

米国疾病予防管理センター(CDC)によると、年間約145例が報告されており、そのうち約15%が食中毒性、65%が乳児型、20%が創傷型です。

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