薬用植物の概要と利用法

歴史

石器時代のイラク人の遺骨と共に埋まっていた薬用植物の痕跡は、薬草利用が文字記録以前から行われていたことを示しています。最古の記録の一つは紀元前2735年の中国皇帝神農によるエフェドラの呼吸器系の症状緩和に関するエッセイです。また、古代バビロニアの王ハンムラビは消化器系の不調に対しミントを処方していました。中東地域では何世紀にもわたり薬草が利用され、その知識は17世紀にヨーロッパへ伝わります。米国では19世紀初頭に薬用植物の利用が受容され始めましたが、やがて医薬品が主流となりました。

薬用ハーブの分類

薬用ハーブは大きく分けて「農園栽培」と「野生採取」の2種類があります。商業的に栽培される特に有機農園で育てられたハーブは、栽培・収穫に関する高度な知識を持つ農家によって最適な時期に収穫され、農薬や化学物質が使用されていないことが多く、最も安全で効果的です。一方、野生の薬草は自然環境で自生しているため、成長環境が多様であり、近隣の大気・水質汚染の影響を受けている可能性があります。

薬用植物の投与形態

薬用植物の抽出物は、ロゼンジ、ハーブティー、錠剤、カプセル、軟膏、クリーム、チューブ、チンキ、エキスなど多様な形態で提供されます。特にチンキやエキスは濃縮度が高く、他の形態に比べてコストパフォーマンスが良いですが、苦味や独特の風味が強く、好みが分かれることがあります。

米国における薬用植物の現状

Medicinal Plant Working Groupの調査によると、米国では6千万人以上がハーブを含む様々な形態の薬用植物を日常的に摂取しており、薬用植物市場は3億ドルを超える規模に成長しています。

代表的な薬用ハーブとその効能

代表的な薬用ハーブとして、軽度のうつ症状に有効とされるセイヨウヨモギ(セントジョンズワート)、血圧降下・抗菌・コレステロール低下作用のあるニンニク、過敏性腸症候群や吐き気に効くペパーミントがあります。また、風邪症状緩和に用いられるエキナセアや、喉の炎症を和らげるホーリーバジル(ターメリック)も広く利用されています。

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