パルスオキシメーターの測定誤差を招く要因
パルスオキシメーターは患者の指先や耳たぶに装着し、血液中の酸素飽和度を測定する医療機器です。心肺機能の評価に有用ですが、測定が不正確になるケースがあります。
炭素一酸化物中毒
患者が過剰に炭素一酸化物(CO)を吸入すると、酸素と同じヘモグロビン結合部位を占拠します。ヘモグロビンは酸素分子と結合できず、血液は酸素不足になりますが、パルスオキシメーターはCOと酸素を区別できず、実際よりも正常な数値を示すことがあります。煙吸入やCO中毒(喫煙過多や火災の煙)では、酸素飽和度の測定にパルスオキシメーターは適さないことがあります。
血液疾患
貧血、低血圧、低体温などの血液疾患も測定誤差の原因です。貧血ではヘモグロビン量が不足し、酸素結合部位が減少するため酸素飽和度が正しく測定できません。低血圧や低体温は末梢血流が減少し、指先や耳たぶへの血液供給が不足するため、測定値が低くなることがあります。
メトヘモグロビン血症
メトヘモグロビンは酸素を運搬しない変形ヘモグロビンです。血中に1〜2%を超える量があると、パルスオキシメーターは実際より低い酸素飽和度を示します。
その他の測定誤差要因
以下のような状況でも測定が不正確になることがあります。
- センサーが指や耳たぶに正しく装着されていない
- 患者が震えている、または頻繁に動いている
- 皮膚が濃い色素を持つ、または寒冷状態にある
- 人工爪や爪に塗られたマニキュアがレーザーを遮る
- 部屋の明るい照明が干渉する
