産後子宮内膜炎の治療

産後子宮内膜炎は、出産後に子宮内膜が感染する状態です。経腟分娩の場合は約1〜3%、計画帝王切開では5〜15%の女性が罹患します。特に、長時間の陣痛後に帝王切開を行った場合は、罹患率が35%に達することがあります。

原因と症状

主な原因は、膣、子宮頸部、腸内に常在する細菌が出産時の子宮破裂や手術によって子宮内に侵入することです。代表的な病原菌は連鎖球菌や大腸菌です。治療が遅れると血流に乗って全身に広がり、重篤化する恐れがあります。

症状は細菌感染の典型的なものが現れます。発熱、倦怠感、頻脈が多く、出産後36時間以内に病院を退院した後に出現することが一般的です。腹部の不快感や子宮の圧痛、悪臭を伴う膣分泌物も報告されます。感染が子宮周囲組織に広がると、強い疼痛を伴うことがあります。

治療と予後

予防的抗生物質投与が最も効果的です。特に、緊急帝王切開が予想される場合は、術前に抗生物質を投与し、産後子宮内膜炎の発症リスクを低減します。症状が出た場合は、静脈内投与のセフェム系、ペニシリン系、カルバペネム系抗生物質が使用され、重症例では複数の抗生物質を組み合わせることがあります。

適切に治療すれば予後は良好です。迅速に抗菌療法を開始しないと、全身性の感染や敗血症性ショックに至り、最悪の場合は致死に至ります。先進国では死亡率は低下していますが、医療資源が限られた地域では依然としてリスクが高いことに留意が必要です。

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