皮膚真菌感染症の治療法
皮膚真菌感染症とは
皮膚や毛髪に起こる真菌感染症(皮膚真菌症)は、酵母やカビが原因で、感染部位の名称で呼ばれます。
治療の基本方針
感染部位に応じて、経口抗真菌薬と局所薬を組み合わせます。以下に代表的な感染症ごとの治療手順を示します。
1. 頭部白癬(Tinea capitis)
フルコナゾール、ケトコナゾール、イトラコナゾール、テルビナフィンなどの経口抗真菌薬が第一選択です。グリセオフルビンも根強く使用されています。シャンプーではセレン硫化物を使用し、胞子の拡散を抑えることができます。
2. 髭部白癬(Tinea barbae)
毛髪が感染しているため、頭部白癬と同様の経口薬を使用します。特にテルビナフィンは4週間の服用で高い治癒率を示します。患部は温湿布で軟化し、必要に応じてシェービングや除毛で痂皮を除去します。
3. 股部白癬(Tinea cruris)
アリルアミン系またはイミダゾール系の外用薬で局所治療します。広範囲または治りにくい場合は経口抗真菌薬を併用し、感染部位全体を同時に治療して再感染を防ぎます。
4. 足白癬(Tinea pedis)
入浴後は足指間や足裏をしっかり乾燥させ、体の他部位とは別のタオルを使用します。経口薬と外用薬の併用が有効です。
5. 体部白癬(Tinea corporis)
局所の病変部位に外用抗真菌薬を、病変の周囲2cmまで広げて1日1〜2回、最低2週間塗布します。使用薬剤により期間は調整します。
※各薬剤の使用方法や副作用については医師の指示に従ってください。
