Clostridium difficile(クロストリジウム・ディフィシル)の治療法と拡張療法

Clostridium difficile(通称 C. diff)は腸管に影響を与える細菌で、通常は体内に常在していますが、善玉菌を減少させる抗生物質の使用により増殖が促進されます。特に医療機関での感染が多く、糞便との接触で広がります。治療法は薬物療法から外科手術まで多岐にわたります。

症状

  • 主に胃腸症状が現れ、軽度の場合は水様性の頻回下痢と腹痛・痙攣が見られます。重症例では大腸炎を起こし、激しい下痢、血便・膿便、発熱、悪心、食欲不振などインフルエンザ様症状が現れます。

初期治療

  • まず、感染の原因と考えられる抗生物質(ペニシリン系、セフェム系、フルオロキノロン系、クリンダマイシンなど)の使用を中止します。その後、症状の程度に応じてメトロニダゾール(軽症・中等症)またはバンコマイシン(重症)などの別種抗生物質で治療します。これにより病原菌の増殖が抑制され、善玉菌が回復しやすくなります。
  • 治療中は医師が症状の経過や副作用(吐き気、口内の苦味など)を観察し、アルコール摂取は禁じられます。

プロバイオティクス

  • 再発を防ぐための代替療法として、プロバイオティクス(例:Saccharomyces boulardii)が用いられます。1989年6月号のAmerican Journal of Gastroenterologyに掲載された研究では、バンコマイシンとSaccharomyces boulardiiの併用が再発予防に有効であることが示されました。また、1994年のJAMAでも同組み合わせの安全性と有効性が確認されています。

外科手術

  • 感染が進行し、臓器障害や激しい疼痛が薬物療法で緩和できない場合は、感染した大腸部分の切除手術が必要になることがあります。

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