ボツリヌス中毒とは?原因・症状・治療法の徹底解説
ボツリヌス中毒は、Clostridium botulinum(ボツリヌス菌)によって産生される神経毒が原因となる、極めて稀ながら致死性の高い食中毒です。米国では年間平均110件程度報告されており、主に保存不十分な食品や缶詰に見られます。
成人の症状
- 口の渇き
- 吐き気・嘔吐
- 腹痛・胃痙攣
- 顔面を中心とした筋力低下、場合によっては麻痺
- 複視、呼吸困難、発話・嚥下障害
乳児の症状
- 便秘(最初に現れることが多い)
- 倦怠感、弱い泣き声
- 吸啜困難、まぶたのたるみ
- 呼吸障害、筋力低下または麻痺
潜伏期間
汚染された食品を摂取してから症状が出るまで、通常は8〜36時間です。
治療法
ボツリヌス中毒は緊急の医療処置が必要です。主な治療は、静脈内投与されるボツリヌス抗毒素です。重症例では一時的な人工呼吸が必要になることがあります。また、嚥下や発話機能の回復を目的としたリハビリテーションも行われます。
予後
治療を受けなければ致死率は高く、死亡につながります。適切な抗毒素投与と迅速な医療介入により、死亡リスクは大幅に低減します。
