口腔内ブドウ球菌感染の症状

ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)による感染は、皮膚や粘膜、泌尿器系、骨、血流など体のさまざまな部位に影響を及ぼす可能性があります。耐性菌として知られるMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)も含まれ、軽症から命に関わる重症まで症状は多様です。口腔内でも感染が起こり得ます。

細菌性耳下腺炎(バクテリア性パロチティス)

人間は3対の唾液腺を持ち、耳の下に位置する耳下腺(パロチティス腺)はその中で最も大きいものです。ブドウ球菌がこの腺に炎症を起こすと「細菌性耳下腺炎」と呼ばれます。ウイルス性のものとは異なり、主に成人で稀に発症します。

主な症状

  • 耳下部の片側に痛みを伴う腫脹
  • 口を開けるときの痛み(トリスマス)
  • 嚥下時の痛みや困難(嚥下障害)
  • 口内への膿の排出
  • 高熱と寒気

細菌性エピゲロティス炎

エピゲロティスは舌根部にある軟骨で、食物が気道に入るのを防ぎます。この粘膜が損傷し、ブドウ球菌が増殖すると「細菌性エピゲロティス炎」となります。子供に多いですが、成人でも起こり得ます。適切に飲み込めないと栄養が取れず、生命を脅かすことがあります。

主な症状

  • 喉の鋭い痛み
  • 嚥下時の激しい痛み
  • 過剰な唾液分泌
  • 呼吸困難
  • 高熱

予防と対策

ブドウ球菌は感染者との直接接触、食事の共有、汚染された表面、性行為、共用物品などで広がります。感染の兆候を早期に把握し、手洗いや個人用具の分離など基本的な衛生対策を徹底しましょう。

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