出生前にグループB連鎖球菌感染を防ぐための対策
概要
グループB連鎖球菌(GBS)は Streptococcus agalactiae が原因で、新生児の敗血症の主な要因です。女性の腸管や膣に常在し、一般人口の5〜40%が保菌しています。妊娠中のGBS感染は胎児や新生児に深刻な影響を与えるため、予防が重要です。
予防手順
- ワクチン研究の動向を把握する
現在、GBSに対する有効なワクチンは米国で承認されておらず、研究が進行中です。最新情報をチェックしましょう。 - 定期的なスワブ検査を実施する
妊娠35〜37週に膣・直腸スワブ培養で検査を行い、陽性の場合は以下のリスク要因を評価します。破膜が分娩前に18時間以上続く、37週未満での分娩、分娩中の発熱、妊娠中のGBS尿路感染、過去にGBS感染児の出産歴など。 - 高リスク母親への抗生物質投与
GBS陽性でリスクが認められる母親には、分娩の4〜6時間前にペニシリンなどの抗生物質を静脈投与します。過去にGBS感染児がいる場合は入院時に直ちに投与します。 - 新生児への予防的抗生物質投与
出生直後に抗生物質予防投与を行うことで、過去10年間にわたりGBS感染は大幅に減少しています。 - 標準的な感染管理を徹底する
成人のGBS感染は主に病院内で起こります。手指衛生や適切な感染対策を徹底し、院内感染の拡大を防ぎましょう。
