クリプトスポリジウム症の治療ガイド

クリプトスポリジウム症は、Cryptosporidium属の原虫による感染症です。Cryptosporidium hominisは人を自然宿主とする唯一の種で、主に糞口経路で感染しますが、汚染水による大規模アウトブレイクも報告されています。免疫機能が低下している子供や成人では重症化しやすく、自己限定的な下痢が長引くことがあります。

治療の手順

  1. 抗寄生虫薬の投与:ニタゾキサニドが第一選択薬です。成人は1日500 mgを3日間投与します。1〜4歳児は食後に12時間ごとに100 mg、4〜12歳児は200 mgを3日間投与します。ニタゾキサニドは下痢期間と死亡率の低減に効果があります。

  2. 免疫不全患者への対応:HIV感染者など免疫抑制状態の患者には、ニタゾキサニドやパロモマイシン+アジスロマイシンの併用が一部有効です。さらに、プロテアーゼ阻害剤を含む抗レトロウイルス療法を開始することで、症状の改善が期待できます。

  3. 支持療法:水分・電解質の補給と栄養管理が基本です。必要に応じてジフェノキシレート‑アトロピンやロペラミドなどの抗運動薬を使用します。重症例では無水モルヒネの投与も検討します。

  4. 食事の注意:十分な栄養摂取を心がけつつ、乳糖を含む食品は下痢を悪化させる可能性があるため避けます。

症状が改善しない場合や合併症が疑われる場合は、専門医の診察を受けてください。

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