真菌感染はどのように体内に侵入するのか

真菌感染が体内に侵入する主な経路

真菌は種類や宿主の免疫状態により、さまざまな経路で体内に侵入します。以下は代表的な侵入ルートです。

1. 皮膚からの侵入

小さなひび割れや切り傷、擦り傷を通じて真菌が体内に入ります。特に足の湿った環境(足白癬)や指間の湿気が多い部位(趾間白癬)で起こりやすいです。

2. 呼吸器からの侵入

真菌の胞子を吸い込むことで呼吸器に到達します。免疫力が低下している人や呼吸器疾患を抱える人は、アスペルギルス症やヒストプラズマ症などの感染リスクが高まります。

3. 消化器からの侵入

汚染された食品や水を摂取することで真菌が体内に入ります。口腔や食道のカンジダ症(口腔カンジダ)や、胃腸の真菌感染を引き起こすことがあります。

4. 泌尿生殖器からの侵入

膣や尿道を通じて真菌が侵入します。膣カンジダ症や、真菌性尿路感染症の原因となります。

5. 感染物質との直接接触

感染した人や物品に触れることで皮膚真菌感染(例:足白癬やリングワーム)を得ることがあります。タオルや衣類の共有がリスクを高めます。

6. 医療機器の使用

カテーテルや手術器具などの医療機器が汚染されていると、侵入経路となり、カテーテル関連尿路感染や手術部位感染を引き起こします。

7. 動物との接触

動物の傷や糞便に含まれる真菌が皮膚や呼吸器に付着し、感染します。例として、猫や犬から感染する Sporothrix schenckii による Sporotrichosis(痂皮症)や、鳥の糞に含まれる Cryptococcus neoformans・Cryptococcus gattii によるクリプトコッカス症があります。

日常的に清潔を保ち、免疫力を維持し、感染が疑われたら早めに医療機関を受診することが重要です。

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