アウゲンティン(アモキシシリン・クラブラン酸)アレルギー時の代替薬

アウゲンティン(アモキシシリン・クラブラン酸)とは

アウゲンティンは、アモキシシリンとクラブラン酸(またはクラブラン酸エステル)を組み合わせた抗生物質です。アモキシシリンはペニシリン系、クラブラン酸は耐性菌の出現を抑えるために加えられます。

アレルギーの評価ポイント

アウゲンティンは2成分からなるため、どちらに対してアレルギーがあるかを見極める必要があります。ペニシリン系に対するアレルギー(発疹、かゆみ、蕁麻疹、呼吸困難、舌・口唇の腫れなど)がある場合は、アモキシシリンを含む製剤は使用できません。クラブラン酸に対するアレルギーは比較的稀ですが、皮膚症状や呼吸困難を起こすことがあります。呼吸困難や口腔・咽喉部の腫れがある場合は緊急医療が必要です。

代替薬の選択肢

マクロライド系

マクロライド系抗生物質は、アウゲンティンにアレルギーがある場合の代表的な代替薬です。代表例として、アジスロマイシン(商品名:ジスロマック/Z‑Pak)、クラリスロマイシン(商品名:ビアクシン)、エリスロマイシン(商品名:エリスロシン/EES)があります。エリスロマイシンは金属味や胃腸障害を引き起こすことがあります。

キノロン系

フルオロキノロン系は、ペニシリン系アレルギー患者に有効な代替薬です。ロメフロキサシン(商品名:マクサキン)、レボフロキサシン(商品名:レバキシン)、モキシフロキサシン(商品名:アベロックス)などが挙げられます。光過敏、腎機能障害、クロストリジウム・ディフィシル感染リスクがあるため、使用時は注意が必要です。

テトラサイクリン系

テトラサイクリン系抗生物質も代替として利用できます。テトラサイクリン(商品名:アクロマイシン)やドキシサイクリン(商品名:ビブラミシン)が代表例です。妊娠中や7歳未満の子どもへの使用は、歯の変色リスクがあるため禁忌です。

セフェム系

セフェム系は、かつてはペニシリンアレルギー患者の第一選択とされましたが、耐性菌の増加が問題となっています。第一世代のセファクロル(商品名:セクロル)、セファドロキシル(商品名:デュリセフ)、セファレキシン(商品名:ケフレックス)に加え、第二世代・第三世代のオムニセフ(商品名:セフディニル)やスペクトラセフ(商品名:セフジトレーン)などがあります。ペニシリン系アレルギーと交差感作が起こるリスクは約7〜18%です。

その他の注意点

いずれの代替薬でも、重篤な副作用やアレルギー反応が起きた場合は速やかに医師に相談してください。特に呼吸困難や顔面・口腔部の腫れは緊急処置が必要です。

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