病院でのMRSA感染を防ぐ方法は?

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は、病院や医療施設で広がりやすい危険な感染症です。感染拡大を防ぐには、徹底した感染予防・管理対策が不可欠です。以下に、実践しやすい10の対策をまとめました。

1. 手指衛生の徹底

石鹸と流水、またはアルコールベースの手指消毒剤で、こまめに正しい手洗いを行います。手指衛生はMRSAだけでなく、すべての院内感染予防の基本です。

2. 接触予防策の実施

MRSA感染が疑われる、または確認された患者には、ガウン・手袋・マスクなどの個人防護具(PPE)を使用し、接触感染を防ぎます。

3. バリア予防策

汚染されたドレッシングや医療機器を扱う際は、使い捨てのガウンや手袋など、適切なPPEを必ず着用します。

4. 環境清掃と消毒

病室、機器、床、ドアノブなどの表面を、MRSAに有効な消毒剤で定期的に清掃・消毒します。これにより、環境からの二次感染リスクを低減できます。

5. アクティブサーベイランスとスクリーニング

入院時や入院中にMRSA保菌者・感染者を迅速に検出し、必要に応じて隔離することで拡散を防止します。

6. 抗菌薬適正使用(アンチマイクロビアル・ステュワードシップ)

エビデンスに基づく抗菌薬ガイドラインを遵守し、不要な抗菌薬使用を控えることで、耐性菌の発生リスクを抑えます。

7. 教育と研修

医療従事者向けにMRSA予防策、症状の認識、感染管理プロトコルについて定期的に教育・研修を行い、意識と遵守率を高めます。

8. 個室隔離

可能な限り、MRSA感染患者は個室に入院させ、他の患者への接触を最小限にします。

9. ハイリスクエリアのモニタリング

集中治療室や外科病棟など、MRSAの発生リスクが高いエリアを重点的に監視し、異常があれば即座に対策を講じます。

10. 感染管理委員会の機能強化

医師、看護師、感染管理専門家が参加する委員会が、MRSA対策の実施状況を定期的に評価・改善し、継続的な効果を確保します。

MRSA予防は、医療従事者、病院管理者、そしてリーダーシップが一体となって取り組むことで初めて実現します。

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