潰瘍性大腸炎が引き起こす目のトラブル
潰瘍性大腸炎は消化管だけでなく、眼にも炎症を及ぼすことがあります。炎症は虹彩や白目、眼球内部に広がり、痛みや視力障害を引き起こすことがあります。症状が現れたら速やかに眼科医の診察を受けることが重要です。
ぶどう膜炎(Uveitis)
潰瘍性大腸炎の悪化時に、眼の中層であるぶどう膜が炎症を起こすことがあります。光に対する過敏症、視界のぼやけ、頭痛が主な症状です。日光に当たると鋭い痛みを感じることがあります。炎症が進行すると視神経が損傷し、失明の危険性もあるため、定期的な眼科検査が必要です。
表在性強膜炎(Episcleritis)
白目の表層組織である強膜上層が炎症を起こす状態を表在性強膜炎(エピスケラリティス)と言います。結膜炎と似た赤みが見られますが、痛みは軽度で、焼けるような違和感があることが多いです。片側または両側の眼で症状が現れます。
虹彩炎(Iritis)
虹彩が炎症を起こす虹彩炎(イリティス)では、眼全体や周囲に痛みを伴い、視界がぼやけます。虹彩周囲に赤いリングが見えることがあり、瞳孔の形が歪んだり、片方が小さくなることがあります。眼前房に白血球やタンパク質が混入することが眼科検査で確認されます。
重要性(Significance)
潰瘍性大腸炎の治療中でも、2〜3年に1回は眼科医の診察を受け、眼の状態をモニタリングすることが推奨されます。違和感や視力低下を感じたらすぐに報告し、必要に応じて年1回の詳細検査を受けると安心です。
治療(Treatment)
眼の炎症は、潰瘍性大腸炎の全身治療薬(メサラミン、スルファサラジン、重症時のプレドニゾロン)と併用して管理します。眼科医はステロイド点眼薬や経口ステロイド、その他の薬剤を追加処方することがあります。胃腸科医と眼科医の両方に使用薬を共有し、適切な治療を行うことが重要です。
