虚血性腸疾患(虚血性大腸炎)の原因は何ですか?
虚血性腸疾患(虚血性大腸炎)は、腸の一部への血液供給が不足することで炎症が起こる病態です。主に左側腹部に症状が現れますが、他の部位に広がることもあります。多くは軽症で数日以内に自然に回復します。
血流不足
最も一般的な原因は、腸への血流が十分でないことです。血栓が血管内で血流を遮断し、血管が狭くなることで腸に必要な酸素と栄養が届きません。また、動脈硬化により血管壁に脂肪が沈着し、血流が妨げられることもあります。
薬剤の影響
メイヨークリニックの研究によれば、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)や降圧薬、ジゴキシン(商品名ランキシン)、擬似エフェドリンなどの薬剤が血管収縮を引き起こし、虚血性腸疾患のリスクを高めます。
基礎疾患
高血圧・低血圧、血中コレステロールや脂質の増加、心臓病などは血管を狭め、腸への血流不足を招きやすくなります。
加齢
50代から60代にかけて発症しやすく、年齢とともに血管が硬化・狭窄し、血流が悪くなることが原因です。
その他の要因
大腸炎を引き起こす大腸菌(E. coli)やサイトメガロウイルスなどの細菌・ウイルス感染、腹部手術後の合併症なども虚血性腸疾患の引き金となります。
