過敏性腸症候群(IBS)とは
過敏性腸症候群(IBS)は、原因不明の腸の機能障害で、大腸に影響を与えます。感染症やがんなどの重大な疾患ではなく、感染力もありません。食事や生活習慣の見直しで症状のコントロールが可能です。
原因
- 特定の原因は不明ですが、腸が過敏になり特定の食べ物やストレスに反応しやすいと考えられています。
- 女性に多く、ホルモンの影響も示唆されています。
- 胃腸炎後に発症するケースや、脳と腸の神経伝達が乱れ、腸の蠕動が速すぎたり遅すぎたりすることが関与しています。
主な症状
- 腹痛・痙攣(排便後に緩和されることが多い)
- ガス、膨満感
- 下痢と便秘が交互に現れる
- 便に粘液が混ざる
- 症状は軽度から中等度で、波があることが多いです。
診断方法
医師は他の疾患を除外するために大腸内視鏡検査、乳糖不耐症検査、CT検査などを行います。これらの検査で重大な異常が認められない場合、症状に基づいてIBSと診断します。診断基準は以下の通りです。
- 12週間以上(連続している必要はない)にわたる腹痛・膨満感の存在
- 次のうち2つ以上の症状があること
- 便に粘液が混ざる
- 腹部膨満感・膨張感
- 排便が不完全に感じる
- 便の形状が日によって変化する(例:ある日は正常、別の日は軟便)
医療的治療
- 下痢には市販のイミディウム(ロペラミド)などが有効です。
- 便秘にはメタミューシルなどの食物繊維サプリが助けになります。
- 腸の痙攣には抗コリン薬が自律神経に働きかけて緩和します。
- ストレスや腸の神経伝達に影響する抗うつ薬(例:フルオキセチン)が処方されることがあります。
生活習慣の改善ポイント
- アルコールやカフェイン入り飲料、炭酸飲料は腸を刺激するため控えめに。
- 水分を十分に摂取し、便秘を防ぎます。
- キャベツ、豆類、ブロッコリー、乳製品などガスを発生しやすい食品は避けるか量を調整。
- 規則的な食事時間と少量頻回の食事で腸のリズムを整え、急激な下痢を防止。
- 定期的な運動は腸の蠕動を促進します。新しい運動や薬を始める際は必ず医師に相談してください。
