全身性エリテマトーデス(ループス)について

概要

全身性エリテマトーデス(ループス)は、自己免疫疾患であり、米国では150万人以上が罹患しています。患者の90%以上が女性で、特に出産年齢の女性に多く見られます。早期の診断と治療が症状のコントロールに重要です。

原因と診断基準

ループスは、免疫系が自己組織を攻撃する抗体を産生することで発症します。症状は関節リウマチや多発性硬化症と類似しているため、単一の検査で確定できません。診断は、症状、身体検査、既往歴、血液検査などを総合的に評価して行います。

主な症状

  • 関節の痛みや腫れ
  • 口内潰瘍
  • 貧血、血小板減少、白血球減少
  • 日光過敏症による皮膚発疹(蝶形紅斑)
  • 寒冷により指や足が青白くなる(レイノー現象)
  • 胸膜炎、極度の倦怠感

診断方法

医師は問診・身体検査の後、血液検査で腎機能、肝酵素、血球数、炎症マーカーなどを調べます。尿検査や皮膚・腎臓の生検、抗カルジオリピン抗体検査も行われることがあります。診断には数年かかることも珍しくありません。

治療の選択肢

症状や臓器障害の程度に応じて、以下の薬剤が使用されます。

  • 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) – 発熱・関節痛・胸痛の緩和
  • COX‑2阻害薬(例:セレブレックス) – 胃腸副作用が少ない
  • 抗マラリア薬 – 免疫抑制作用があると考えられる
  • ステロイド(コルチコステロイド) – 炎症を迅速に抑えるが、長期使用は骨粗鬆症や高血圧などの副作用がある
  • メトトレキサート – 重症例や中枢神経・腎臓が関与する場合に使用
  • 免疫抑制剤 – 免疫細胞の産生を抑え、フレアの頻度を減少させる

症状の増悪(フレア)

フレアは、症状が再燃することを指し、日光、感染症、寒さ、ストレスなどが誘因となります。倦怠感、痛み、発疹、発熱、頭痛、胃腸症状、めまいなどが前兆です。早期に治療し、十分な休養を取ることで、フレアの期間と重症度を軽減できます。

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