子どものライム病
ライム病はボレリア・バーグドルフェリという細菌が原因で、ダニに刺されることで感染します。最初にこの病気が認識されたのは、コネチカット州ライムで、子どもたちの若年性関節炎が急増したことがきっかけです。
子どもの罹患率
カリフォルニア・ライム病協会によると、5歳から19歳の男子に最も多く、他の年齢層の3倍の罹患率です。報告された症例の約25%が子どもです。
正確な診断の難しさ
症状が曖昧で他の疾患と似ていることが最大の障壁です。インフルエンザ様の症状が多く、保護者や小児科医は風邪やインフルエンザと誤診しがちです。
子どものライム病の症状
カリフォルニア・ライム病協会の小児専門医、チャールズ・レイ・ジョーンズ博士によれば、以下の症状が報告されています。
- 休んでも取れない重度の倦怠感
- 不眠、頭痛、吐き気、腹痛
- 集中力低下、短期記憶障害、注意力持続困難
- 思考や言語表現の困難、読字・筆記の障害、学業への圧倒感
- 意思決定困難、混乱、性格の変化、感情の起伏
- 発熱・寒気、関節痛、めまい、光・音過敏
子どもへの影響
頭部・首周りにダニに刺された子どもは、脳や中枢神経系への感染リスクが高くなります。このため、上記症状が重なると、孤立感や理解できない苦痛を抱え、発達遅延のリスクも高まります。
診断時の留意点
約50%の患者はダニに刺された記憶や典型的な「ブルズアイ」発疹を覚えていません。屋外で遊ぶ、犬や猫がいる家庭など、ダニにさらされやすい環境にいる場合は、上記症状があれば小児科医に相談してください。
治療法
根本的な治癒法はまだ確立されていません。十分な休養が回復に不可欠です。抗生物質療法は有効とされていますが、治療期間や症状の重さに応じて調整されます。
