ライム病の症状と診断
ライム病は、ダニに刺されて体内に侵入した細菌(Borrelia burgdorferi)が引き起こす感染症です。感染が進むにつれて、皮膚・神経・心臓・関節などに様々な症状が現れます。早期に抗生物質で治療すれば完治が期待できますが、症状を見逃すと重篤化することがあります。
概要
1975年に米国コネチカット州リーミー付近の子どもたちで初めて認識された疾患で、当初は関節リウマチと誤診されました。実際には、シカダニが媒介するスピロヘータ菌が原因です。
初期症状
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ダニに刺された部位に「紅斑性遊走性発疹(エリテマ・マイグランス)」が現れます。中心が無色で周囲が赤い同心円状(標的状)になることが多く、刺咬後数日から数週間で出現します。
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発疹と同時に、インフルエンザ様の全身倦怠感、頭痛、関節・筋肉のこわばりや痛みが続くことがあります。
進行症状
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発疹は1か月以内に消えることが多いですが、細菌は血流に乗って全身に拡散し続けます。
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心臓に感染が及ぶと心筋炎や不整脈が起こり、場合によっては心不全に至ることがあります。
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神経系では、神経炎や麻痺、感覚異常、髄膜炎などが現れます。
末期症状
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神経障害が進行し、運動・感覚機能がさらに低下します。脳炎に伴う認知機能障害も報告されています。
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関節の炎症が激化し、関節炎は慢性炎症性関節炎と区別がつきにくいほどの腫れと硬直を伴います。
診断
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ダニ咬後に特有のエリテマ・マイグランスが認められれば、臨床診断だけでライム病と判定できます。
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発疹が消失した後は、血清抗体検査(ELISA)や確認検査(Western blot)を用いて診断します。
