進行性中皮腫(メソセラミア)の症状と概要

概説

メソセラミアは胸腔や腹腔の臓器を覆う漿膜に発生するがんです。米国がん協会の統計によると、55歳以上で毎年2,000〜3,000件が報告されています。初期症状はほとんど見逃され、診断は多くの場合、がんが進行した段階で行われます。

発症の特徴

メソセラミアは潜伏期間が20〜40年と非常に長く、症状が現れるまでに時間がかかります。主に肺、腹部、心臓を覆う漿膜が標的となり、アスベスト繊維への長期曝露が原因です。吸入した細かい繊維が肺胞に入り込み、漿膜を傷つけ、がん細胞が増殖し、液体がたまります。

主な症状

初期症状は咳、息切れ、胸痛などで、肺炎など他の疾患と勘違いされやすいです。がん細胞が広がるにつれて、以下のような症状が現れます。

  • 胸腔型(胸膜型): 胸痛、血痰、顔や腕のむくみ、筋力低下
  • 腹膜型: 腹部の腫れ、しこり、腸閉塞、嘔吐、腹部膨隆
  • 心膜型: 咳、胸痛、心拍の乱れ、呼吸困難が徐々に悪化

病期

メソセラミアは4つのステージに分類されます。

  • ステージI: 肺・横隔膜・心膜の漿膜にがんが限局
  • ステージII: がんがリンパ節へ転移
  • ステージIII: 胸壁・胸腔中心部へ拡がる
  • ステージIV: 胸腹以外の臓器へ転移

治療法

治療は病期に応じて選択されます。根治療法はなく、早期であれば手術や化学療法が可能です。進行期では緩和ケアが中心となり、症状緩和を目的に手術や放射線で液体貯留の除去、がん細胞の縮小を図ります。抗がん剤の投与も行われます。

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