点滴維持液の計算方法
健康を保つためには、体内の水分と電解質のバランスが重要です。病気や脱水症状によりこのバランスが崩れることがあります。脱水時には、静脈内に直接液体を投与する点滴が一般的に用いられます。投与する液体の種類や量は医師が計算し処方しますが、点滴を処方・管理・受け取るすべての人が計算方法を理解しておくことが大切です。
必要なもの
- 計算機(電卓)
手順
-
脱水の兆候を確認します。喉の渇き、口の乾き、尿量の減少、めまい、低血圧、頻脈、倦怠感などが典型的です。重度の脱水は緊急治療が必要です。
-
血液検査で電解質(ナトリウム、カリウム、クロール)の濃度を測定します。数値が低い場合は、点滴に電解質を加えて補正する必要があります。
-
点滴と電解質補正が必要かどうかを医師が総合的に判断します。診察、既往歴、検査結果を踏まえて決定します。
-
維持点滴の量を計算します。成人・小児共通で用いられるホリデイ‑セガー式(Holliday‑Segar Formula)を使用します。体重は kg、液体量は ml で表します。
24時間の水分必要量:
- 体重10 kgまで:100 ml/kg
- 次の10 kg(11‑20 kg):50 ml/kg
- それ以上:20 ml/kg
24時間の電解質必要量(例):
- ナトリウム:1000 ml の溶液に 30 meq 加える
- カリウム:1000 ml の溶液に 20 meq 加える
- クロール:多くの点滴溶液に既に含まれるため、追加は通常不要
-
ホリデイ‑セガー式を実際に計算し、正確な体重(kg)を測定した上で、必要な液量と電解質量を導き出します。計算に慣れることが安全な点滴管理につながります。
