低血圧の原因は何ですか?

血圧とは、血液が血管壁に対して及ぼす圧力のことで、主に心筋の収縮によって生じます。血圧が正常値より低い状態を低血圧(hypotension)と呼び、個人の年齢、活動量、服用薬、既往症などにより基準が異なります。一般的に 120/80 mmHg が標準とされますが、低血圧の数値は人それぞれです。

血液の喪失

外傷や手術後の出血、胃潰瘍・憩室炎・腫瘍などの消化管疾患による出血は、低血圧の代表的な原因です。大量かつ急速な出血はショックや死亡に至ることがあります。大動脈瘤など血管の異常が原因で起こる重篤な出血も含まれます。

心臓疾患

心筋梗塞や心筋炎により心臓のポンプ機能が低下すると、血流が減少し血圧が下がります。頻脈(心拍数が速すぎる)、徐脈(心拍数が遅すぎる)、肺血栓塞栓症、心膜炎なども低血圧を引き起こす要因です。

薬剤の影響

他の疾患治療のために処方された薬が低血圧を招くことがあります。例として、狭心症や不整脈の治療に使われるカルシウム拮抗薬は心筋収縮を抑制し血圧を下げます。また、抗うつ薬アミトリプチリン、勃起不全治療薬シルデナフィル(硝酸薬と併用時)や利尿剤(フロセミドなど)も低血圧の原因となります。

その他の医学的状態

血管迷走神経反射(情緒的ストレスや胃腸の不調で迷走神経が過剰に働く)や、敗血症、副腎不全、アナフィラキシーショックなども一時的に血圧を低下させます。

一時的な状況

健康な人でも妊娠中や重度の脱水(下痢、嘔吐、過度の発汗など)により血液量が減少し、低血圧が起こることがあります。めまい、立ちくらみ、失神などの症状に注意が必要です。

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