心房中隔欠損(ASD)の治療法

心臓の左心房と右心房の間にある穴は心房中隔欠損(ASD)と呼ばれます。左側の高圧から右側への血液流入により右心房・右心室が拡大し、さまざまな心疾患のリスクが高まります。ASDは胸壁を開けて行う心外科手術や、静脈カテーテルを用いた低侵襲の方法で修復できます。

治療手順

  1. 心エコーでASDが確認されたら、まず担当の循環器医師と手術法とカテーテル閉鎖法のメリット・リスクを相談します。

  2. カテーテル閉鎖が可能か評価します。欠損部の周囲に十分な組織(リム)がない場合は、デバイスを固定できないためカテーテル法は適用できません。

  3. カテーテル閉鎖の利点を確認します。胸壁を切開しないため大きな傷跡が残らず、入院は通常1泊で済みます。切開部位の痛みも短時間で軽減され、外科手術に比べ回復が速いです。

  4. カテーテル手術を受けます。大腿部の小さな切開からカテーテルを挿入し、デバイス(傘状の閉鎖装置)を心臓まで送ります。装置を開いて欠損部を覆い、固定します。

  5. 血栓予防のため、手術後に抗凝固薬の服用を開始します。脳梗塞などのリスクを低減するため、一定期間継続が必要です。

  6. 術後は1年間にわたり複数回の心エコー検査を受け、デバイスが正しく固定されているか確認します。

以上の流れでASDは安全に修復できますが、個々の症例に応じた最適な治療法は医師と十分に相談してください。

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