ボーラス摂食(経腸栄養)ガイドライン

概要

ボーラス摂食は、経鼻・経口・経腹などのチューブを通じて、一回に比較的大量の栄養液を投与する方法です。通常、経腸栄養の一形態として用いられ、重度の栄養不良、昏睡、拒食症などの患者に適用されます。

食事の種類

ボーラス摂食には液体フォーミュラが使用されます。患者の栄養状態に応じて、タンパク質・脂質・炭水化物のいずれか単独、通常の食品をブレンドしたもの、または特定の栄養要件に合わせた特殊フォーミュラが選択されます。

成人への実施方法

投与スケジュールは個々の状態に合わせて設定され、通常は覚醒時に4〜6時間ごとに実施します。投与の手順は以下の通りです。

  • 必要量とタイプのフォーミュラを用意し、シリンジに装填する。
  • シリンジをチューブに接続し、重力を利用してゆっくりと注入する。
  • 必要に応じてシリンジを交換し、所定量が投与されるまで繰り返す。
  • 投与後は約1時間は座位または半座位を保ち、吸収を助ける。

小児への実施方法

小児の場合も基本的な手順は同じですが、追加の注意が必要です。

  • 投与前に聴診器でチューブの位置を確認する。
  • 子どもの自然な食事ペースを模倣し、必要に応じてチューブの高さを調整して投与速度を遅くする。
  • 呛れや嘔吐が起きた場合は直ちに投与を中止し、口腔内を清掃したうえでチューブ位置を再確認し、ゆっくりと再開する。

留意点

ボーラス摂食が適さない、または嘔吐・悪心が頻発する場合は、連続経腸栄養(コンティニュアスフィーディング)に切り替えることがあります。この方法は、24時間を通じて少量ずつ栄養を供給します。

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