肝不全患者のための食事ガイド
タンパク質の摂取
肝臓が損傷するとタンパク質の代謝がうまくいかず、血中に有害なアンモニアが蓄積しやすくなります。そのため、低タンパク食が推奨されます。1日のタンパク質は40〜60gを目安にしましょう。
炭水化物の摂取
健康な肝臓は炭水化物からグリコーゲンを合成してエネルギー源としますが、肝不全ではこの機能が低下します。したがって、エネルギーは主に炭水化物から確保し、食事のカロリーの大部分を炭水化物で賄うことが重要です。
塩分制限と水分管理
肝臓の血管圧が上昇すると腹水(腹腔内に水がたまる状態)が起こりやすくなります。これを防ぐために、1日あたりの食塩摂取は2,000 mg(約2 g)以下に抑え、食品ラベルを確認して「無塩」「極低ナトリウム」などの表示を目安に選びましょう。
塩分が少ない代表的な食品は、以下の通りです。
- 新鮮な果物・野菜
- 塩分を洗い流した缶詰野菜
- 加工していない肉、魚、鶏肉
- 卵、無塩ナッツ
- 乾麺、調理済みシリアル、グラノラ
- アイスクリーム、牛乳、低塩チーズ
また、1日の液体摂取は約1.4リットル(48オンス)までに制限します。食事中の水分も含めて計算してください。
ビタミン・ミネラルの補給
肝機能が低下するとビタミンやミネラルの貯蔵が不十分になるため、バランスの取れたサプリメントの摂取が推奨されます。特にB群ビタミンは肝臓での代謝が重要なので、Bコンプレックスを含む製品を選びましょう。
脂質の摂取
脂溶性ビタミンの吸収を助けるために、適度な脂質は必要です。また、炭水化物と脂質を適切に組み合わせることで、タンパク質の分解(カタボリズム)を抑制し、筋肉量の維持につながります。
