小児の細菌性副鼻腔炎
小児における副鼻腔炎は、鼻腔内の粘膜が炎症を起こし、膿や粘液がたまり、鼻の開口部が閉塞する状態です。風邪に伴うウイルス性副鼻腔炎は自然に治りますが、細菌性副鼻腔炎は抗生物質が必要です。
種類
- 急性細菌性副鼻腔炎:症状が3〜4週間未満で続く。
- 亜急性細菌性副鼻腔炎:症状が最大10週間続く。
- 慢性細菌性副鼻腔炎:症状が10週間以上続く。
症状
- 透明、黄色、緑色の鼻汁が出る。
- 夜間に悪化する咳。
- 発熱、口臭、喉の痛み。
- 約50%の子どもで耳炎を併発する。
診断上の留意点
- 急性の場合は症状が10〜14日続く。
- 夜間に咳が悪化し、透明な鼻汁がみられる。
- 亜急性・慢性は症状が軽微だが、鼻汁や持続的な咳が続く。
治療
- 急性・亜急性は14〜21日間の適切な抗生物質で治療。
- 慢性は最低3週間以上の長期投薬が必要。
- 生理食塩水の鼻滴は粘液を薄め回復を促す。
- 去痰薬は症状緩和に有効だが治癒速度は変わらない。抗ヒスタミン薬は粘液を濃くし回復を遅らせる可能性がある。
予防・対策
- 耳炎や風邪の予防策と同様に、定期的な予防接種(Hib、麻疹、肺炎球菌、インフルエンザ)を受けさせる。
- アレルギーや刺激物を特定し、対処することで重症化・再発を抑える。
