高血糖の診断と対策
高血糖とは、血糖値が正常範囲を超えて高くなる状態です。主に糖尿病の患者で見られますが、他の疾患や妊娠などでも起こります。米国糖尿病協会(ADA)によると、糖尿病の合併症の多くは高血糖が原因とされています。
識別(Identification)
血糖(ブドウ糖)は体のエネルギー源です。食事後、炭水化物・脂質・タンパク質がブドウ糖に変換され、血流を通じて細胞へ運ばれます。膵臓から分泌されるインスリンは、ブドウ糖の取り込みと貯蔵を助けます。インスリンが不足すると、ブドウ糖は細胞に入れず血中に蓄積し、血糖値が上昇します。
症状(Symptoms)
多飲・多尿、視力のぼやけ、体重減少、倦怠感、酵母や真菌による感染などが典型的です。放置すると足指や手指のしびれが現れます。極度の高血糖は、糖尿病性高浸透圧症候群や糖尿病性ケトアシドーシスを引き起こし、いずれも生命を脅かす状態です。
原因(Causes)
糖尿病以外でも、肝臓・腎臓疾患、膵臓炎、妊娠による妊娠糖尿病などで高血糖が起こります。静脈栄養(TPN)を受ける患者は、溶液中の高濃度ブドウ糖により高血糖になることがあります。副腎皮質ステロイドの使用や、HIV感染者がプロテアーゼ阻害薬を服用する場合もリスクが高まります。
診断(Diagnosis)
糖尿病患者は自宅で血糖を測定し、医師が設定した目標範囲を超えた場合は治療方針の見直しが必要です。糖尿病でない方が高血糖の症状を示す場合は、空腹時血糖検査(8時間絶食後の血液採取)が行われます。
治療(Treatment)
インスリン分泌不足が原因の場合は、経口または注射のインスリンで血糖をコントロールします。アクトス、メトホルミン、アバンディアなどの経口血糖降下薬も併用されます。薬剤性や感染が原因の場合は、該当薬の中止や感染治療により血糖が正常化します。
