子どもの高血圧

高血圧(血圧が高い状態)は、同年齢・身長・性別の子どもの中で90パーセンタイル以上の血圧を示す場合に診断されます。子どもの成長段階に応じて正常血圧の基準が異なるため、成人と同様の一律基準はありません。リスク要因がある子どもは、早期に把握して対策を講じることが重要です。

原因

  • 10歳未満の子どもは、腎臓疾患・1型糖尿病・心疾患・甲状腺機能亢進症などの基礎疾患が原因となる二次性高血圧が多い。
  • 10歳以上になると、肥満・運動不足・高コレステロール・過剰な塩分摂取・2型糖尿病などが関与する本態性(一次性)高血圧が増える。

症状

  • 多くの子どもは無症状であるが、胸痛・頭痛・睡眠障害・集中力低下・倦怠感を訴えることがある。
  • 血圧が極端に高い場合は、視力低下・意識混濁・息切れなどの重篤な症状が現れることもある。

リスク

  • 高血圧は睡眠時無呼吸症候群のリスクを高め、肥満と相関が強い。
  • 治療が遅れると、子どものうちから成人まで高血圧が持続し、脳卒中・心不全・心筋梗塞・視力障害・腎不全などの重篤な合併症のリスクが増大する。

治療

  • 軽度(前高血圧)やステージ1(軽度~中等度)の場合、まずは生活習慣の改善(運動増加、減塩・バランスの取れた食事、体重管理)を指導する。
  • ステージ2(高度)や生活習慣改善で血圧が下がらない場合は、医師が血圧降下薬を処方することがある。

検査のタイミング

  • 小児科では、3歳以上の子どもは定期健診や受診時に血圧測定を行う。
  • 早産・低体重出生・先天性心疾患・腎・泌尿器系の問題がある場合は、乳児期から血圧チェックを開始する。
  • 肥満や不適切な食生活などリスク要因がある子どもは、より頻繁に血圧を測定することが推奨される。

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