レウィ体認知症の主な症状と特徴
レウィ体認知症(Lewy body dementia、DLB)は、脳内にα-シヌクレインというタンパク質が蓄積し、認知機能と運動機能の両方が徐々に低下する疾患です。アルツハイマー病やパーキンソン病に似た症状が現れますが、特有の症状も多数あります。
幻覚
患者の多くが初期に経験する代表的な症状です。視界に実在しない形や色、動物、人物などが現れ、現実と区別がつかないほど鮮明です。
認知機能の低下
日常のタスクや会話で混乱や不確かさを感じやすくなります。身近な人や場所、時間の記憶が薄れ、注意力や集中力も低下します。
運動機能障害
筋肉が硬直し、手足の動きが遅くなります。刺激や指示に対する反応が遅延し、筋肉の痙攣やふるえが起こることがあります。また、姿勢保持やバランスが取りにくくなり、瞬きやジェスチャーといった自動的な動作が減少します。
睡眠障害
特にREM睡眠時に異常が現れ、夢の内容を身体で実行してしまう「REM睡眠行動障害(RBD)」が起こります。寝ている間に会話や足蹴り、拳で叩くなどの動作が見られ、睡眠の質が著しく低下します。
妄想
事実と異なる固定観念が生じます。自分や他者、身近な人に関する根拠のない信念が現れ、行動や対人関係に異常をきたすことがあります。
無気力(倦怠感)
強い眠気や疲労感が続き、周囲への関心が薄れます。時には何も考えずにぼんやりと空間を見つめている状態が続くこともあります。
