クループ(咳止め)の治療法と対策
クループは主に子どもがかかる呼吸器疾患です。特徴はアザラシの鳴き声のような乾いた咳で、夜間に悪化しやすく、激しい咳発作では息が切れます。発熱や喉の痛みも伴います。ほとんどは副鼻腔インフルエンザウイルスなどのウイルスが原因で、まれに細菌感染が原因になることもあります。
加湿された空気
加湿された空気は咳や呼吸症状の緩和に有効です。寝室に加湿器や蒸気発生器を置き、湿度を上げましょう。熱い湯の蒸気は子どもがやけどしないように注意してください。急な発作時は、子どもを浴室に連れて行き、温かいシャワーで蒸気を浴びさせると一時的に楽になります。
薬物療法
細菌感染でない限り、抗生物質は効果がありません。重症例ではステロイド系抗炎症薬(例:デキサメタゾン)を投与し、気道の腫れを抑えて呼吸を楽にします。高熱がある場合は、イブプロフェンやアセトアミノフェンなどの解熱鎮痛剤が有効です。ただし、アスピリンは小児に与えてはいけません。レイ症候群の危険があります。
入院が必要な場合
呼吸困難がひどく酸素飽和度が低下した場合は入院が必要です。入院中は加湿酸素を投与し、呼吸を助けます。最悪の場合は気管挿管が行われます。
自宅でのケア
加湿された空気に加えて、十分な水分補給が大切です。スープやアイスキャンディーなどを与え、咳発作時は子どもを座位またはやや前傾姿勢に保ちます。十分な休養を取らせ、体の免疫力がウイルスと戦えるようにしましょう。
