数値の理解

血圧は心臓が収縮(収縮期)と拡張(拡張期)する際の動脈内圧を示します。一般的に正常血圧は120/80 mmHgとされますが、115/75 mmHgでも問題ないと判断する医師もいます。低血圧(低血圧症)は収縮期が90 mmHg未満、拡張期が60 mmHg未満の状態を指しますが、症状がなければ必ずしも診断されません。

症状の認識

低血圧の代表的な症状は、倦怠感、めまい、息切れ、口渇、吐き気、視力のぼやけ、うつ状態などです。症状が慢性的に続く場合は医師に相談しましょう。症状が出た時の活動や時間帯を記録しておくと、原因特定に役立ちます。

検査の受診

症状が確認されたら、原因を探るための検査が行われます。主な検査は以下の通りです。

  • 血液検査:血糖値の異常や貧血などが低血圧を引き起こすことがあります。
  • 心電図(ECG):心臓のリズムや構造異常を非侵襲的に評価します。
  • 超音波心エコー:心臓の形態や機能を詳細に画像化し、心疾患の有無を確認します。

治療法

原因が特定できたら、その根本疾患の治療が中心となります。例えば糖尿病が原因ならインスリン療法、服用中の薬が影響している場合は薬剤の調整が行われます。

症状緩和のために以下の薬が処方されることがあります。

  • フルドロコルチゾン:起立性低血圧に対し血液量を増やして血圧を上げます。
  • ミドドリン:血管を収縮させ血圧を上昇させる薬です。

自宅でできる対策

原因が不明な場合でも、血圧を上げる生活習慣があります。

  • 塩分摂取を適度に増やす(高齢者は心不全のリスクがあるため注意)。
  • 水分を十分に摂取し、血液量を確保する。
  • 起床時や座位から立ち上がるときはゆっくり姿勢を変える。
  • 規則正しい食事と軽い運動で循環機能を維持する。