水銀中毒の治療法とは

曝露の削減

水銀中毒は、金属水銀、無機水銀、有機水銀の3種類に分類されます。金属水銀は嘔吐や呼吸困難、無機水銀は血便や喉の灼熱感、有機水銀は手足のしびれや震えを引き起こします。症状から中毒の種類を判断し、まずは原因となった曝露を止めることが重要です。例えば高濃度の魚を過剰に摂取していた場合は魚の摂取を中止し、破損した温度計など一度きりの接触であれば生活習慣の変更は不要です。

キレーション療法

医師は主にキレーション剤と呼ばれる薬剤を処方します。代表的なものにジメルカプロル、2,3-ジメルカプト酢酸(DMPS)、L-ペニシラミンがあります。これらは水銀と結合し、神経系への影響を軽減しながら体内の水銀を血液や尿中へ排出させます。ただし、すべての水銀が除去できるわけではありません。

最終手段

キレーション剤だけでは症状が改善しない重症例では、より侵襲的な治療が検討されます。血液交換(エクスチェンジ・トランフュージョン)では患者の赤血球を除去し、健康な血液や血小板と入れ替えますが、血栓、感染、ショックなどのリスクがあります。腸や大腸に水銀が蓄積している場合は外科的に除去することもありますが、手術にはリスクが伴い、血中の水銀は完全に除去できないため、残存症状が続くことがあります。

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