静脈瘤(静脈曲張)の治療法

静脈瘤(静脈曲張)は、皮膚に近い位置に現れる拡張した静脈で、青紫色や肉色になることがあります。足の静脈が弱まり、酸素の少ない血液を心臓へ戻す力が低下することで発症します。メイヨークリニックによると、女性の20%以上が妊娠中または加齢に伴い静脈瘤を経験するとされています。重度のむくみや痛みがある場合は、必ず医師の診察を受けましょう。

硬化療法(スクリロセラピー)

硬化剤を静脈に注入し、静脈壁を刺激して閉鎖させます。血流は他の静脈へ迂回し、目立つ静脈は徐々に消失します。小さな蜘蛛状静脈にも有効です。施術時間は15〜20分で、複数回の治療が必要なことが多いです。安全性が高く、多くの患者で症状が改善します。

内腔レーザー治療(EVLT)

レーザー光で静脈を加熱し、閉鎖させる治療です。細いレーザーガイドを静脈内に挿入し、約45分で1回の施術が完了します。複数回の治療が必要になることがありますが、血栓ができるリスクは1%未満です。術後にしびれや軽い疼痛、あざが出ることがあり、必要に応じてアスピリンで対処します。

高周波閉鎖術(VNUS)

高周波エネルギーで静脈を加熱し、収縮・閉鎖させる方法です。超音波で静脈の下端を確認し、1か所の穿刺でカテーテルを挿入します。レーザー治療に比べ痛みが少なく、穿刺部位も少ないのが特徴です。

外来静脈除去術(アンビュラトリーフレベクトミー)

小さな切開で静脈を直接取り除きます。切開は極小で縫合は不要です。術後は圧迫ストッキングの着用と、歩行などの軽い運動が推奨され、血栓予防に役立ちます。

照射光付きパワードフレベクトミー

切開部に小型の光源を挿入し、静脈の位置を確認しながら吸引で除去します。切開は小さく縫合は不要で、局所麻酔下で約30分で完了します。

静脈結紮術(リガーション)

弱った静脈を切開し、結紮(縛り)で血流を遮断します。血流は他の静脈へ迂回しますが、再発率がやや高い点が注意点です。

静脈除去術(ストリッピング)

全身麻酔下で行う従来の手術です。静脈の上端を結紮し、全長の静脈を抜去します。リスクが高く、現在は他の低侵襲法が主流です。

セルフケア

自宅でできる対策として、足を心臓より高く上げる(10〜15分を1日3〜4回)ことで血液の滞留を防ぎます。薬局で購入できる圧迫ストッキングは、足全体に圧力をかけ血流を促進し、長時間の着用が可能です。定期的な運動や体重管理も重要で、過体重は静脈に負担をかけます。長時間の立ち仕事や座り仕事は避け、きつい衣服は血流を妨げるため控えましょう。

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