慢性的な不眠(拡張不眠症)の主な原因
不眠症は、寝つきや睡眠の維持に継続的に困難を感じる睡眠障害です。世界中で最も一般的な睡眠障害の一つで、人口の約3割が一度は経験し、10〜15%が慢性的な不眠(拡張不眠症)に悩まされています。慢性不眠は数年にわたって続くことがあり、さまざまな要因が複合的に関与しています。
薬剤による影響
- 抗うつ薬、リタリンなどの刺激薬、コルチコステロイドなどは、長期的に睡眠リズムを乱すことがあります。これらは初期に眠気をもたらすものの、頻尿や夜間の排尿欲求増加を引き起こし、睡眠を妨げます。
ストレス・うつ病
- ストレスやうつ病は拡張不眠の最も一般的な原因です。調査によれば、うつ病患者の70〜75%が睡眠障害を訴えています。コルチゾールやノルエピネフリンといったストレスホルモンの過剰分泌が、落ち着きのない状態を作り、睡眠を阻害します。
身体的疾患
- 慢性的な痛み、関節炎、呼吸器疾患、がん、甲状腺機能障害などは、痛みや不快感が原因で睡眠を妨げます。
ホルモンバランスの変動
- 特に女性に多い原因として、ホルモンの変動があります。睡眠促進ホルモンであるプロゲステロンは、月経中や妊娠初期・後期に減少し、結果として不眠が生じやすくなります。
その他の一般的要因
- 過度のアルコール摂取、睡眠習慣の乱れ、カフェイン(コーヒー・紅茶)の摂取、加齢、環境の変化、時差ボケなども慢性的な不眠を引き起こす要因です。
