ヘルニアが破裂したときの症状と対処法
ヘルニアは、臓器や組織が周囲の壁にできた開口部を通って突出する状態で、特に腹部に多く見られます。一般的には比較的頻度が高く、手術で簡単に治すことができますが、稀に合併症が起こり、命に関わる危険な状態になることがあります。その中でも最も深刻なのが「ヘルニアの破裂」です。
ヘルニア修復手術が破裂した場合
腹壁に穴があることが原因でヘヘルニアが発生した場合、外科的に穴を閉じる手術が行われます。しかし、手術後に修復部位が破れ、再びヘルニアが突出することがあります。これは修復が不十分だったことを意味します。
修復が破裂したときのサイン
手術後にヘルニアが再発した場合、以前と同じように膨らみが現れ、当初感じた痛みが再び出ます。この状態は放置すると敗血症を引き起こす恐れがあるため、再手術が必要です。
深刻なヘルニア症状のサイン
通常、ヘルニアは腹壁の中に押し戻す(還納)ことができますが、他の臓器や組織と絡み合って還納できないケースがあります。こうしたヘルニアは痛みが強く、腸閉塞、嘔吐、吐き気を引き起こすことがあります。さらに、血流が遮断される「絞扼(こうそく)」状態になると、組織は数時間で壊死し、急激な痛みと全身の不調をもたらします。発熱は伴わないこともありますが、緊急手術が必要です。
腸が破裂したとき(絞扼が進行した場合)
絞扼が進行すると、血流が途絶えた腸管が破裂し、激しい腹痛とともに高熱を伴う敗血症が起こります。この段階では、直ちに手術による緊急処置が求められます。
医療機関への受診が必要なとき
ヘルニアの疑いがある、またはヘルニアに関する症状(膨らみ、痛み、嘔吐など)が出た場合は、すぐに医師の診察を受けてください。破裂ヘルニアは初期には不快感が少なくても、急速に敗血症へと進行する危険があります。早期の診断と治療が予後を大きく左右します。
