瘻孔(ろうこう)とは何か?
定義
瘻孔(ろうこう)とは、臓器や血管同士が本来存在しない通路で結びついた状態を指します。例えば、腸管の一部が異常に接続され、正常な消化管とは別の通路ができることがあります。
種類
瘻孔は体のあらゆる部位に発生し得ます。血管同士がつながるものは「動静脈瘻孔」と呼ばれ、へその内部から消化管へつながるものは「臍瘻孔」です。腸から出る瘻孔には、腸と膣をつなぐ「腸膣瘻」、体外へ排出される「糞瘻」、腹膜腔へつながる「腹膜瘻」などがあります。
特徴
瘻孔は、両端が開いている「完全瘻孔」や、片方が閉じている「盲端瘻孔」などがあります。また、別の臓器に接続せずに終端する「不完全瘻孔」や、臓器を回り込んで体外へ出る「馬蹄形瘻孔」も報告されています。
影響
手術時に体内の液体を排出させる目的で作られる瘻孔は、目的が達成された後に閉鎖されます。一方、自然にできた瘻孔は無症状で自然治癒することもありますが、感染や出血、栄養不良など、生命に関わる合併症を引き起こすこともあります。
診断
体外へ開く瘻孔は、分泌された液体を医師が検査することで確認できます。内部にある瘻孔は、超音波検査、造影X線、CT(コンピュータ断層撮影)、MRI(磁気共鳴画像)などで画像診断が行われます。
原因
手術中に意図的に作られる場合と、外傷や感染が原因で自然に形成される場合があります。外傷や慢性炎症が瘻孔形成を促すことが知られています。
治療
自然に閉鎖する瘻孔もありますが、出血や感染などのリスクがある場合は外科手術で閉鎖することが必要です。適切な治療法は瘻孔の種類や症状、患者の全身状態に応じて選択されます。
