毒性ショック症候群(TSS)と発作

毒性ショック症候群(TSS)は、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)や化膿性連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)によって引き起こされる重篤な細菌感染症です。稀な疾患ですが、適切に治療しなければ致命的になることがあります。米国では年間10例未満の死亡が報告されています。

原因

  • 皮膚の切り傷や、長時間装着した高吸収性タンポンから細菌が体内に侵入します。CDCは高吸収性タンポンがリスクを高める可能性があると指摘していますが、直接的な因果関係は完全には解明されていません。
  • 多くの人は毒素に対する抗体を持っていますが、細菌が増殖し毒素を大量に産生すると、症状が急速に進行します。

症状

  • 黄色ブドウ球菌が原因の場合、急激な高熱、倦怠感、全身性の皮疹が現れます。治療が遅れると意識障害や臓器不全に進行します。
  • 化膿性連鎖球菌が皮膚から侵入した場合、最初に強い疼痛が局所に出現し、続いて黄色ブドウ球菌型の症状が現れます。

痙攣(発作)

  • TSSではてんかん様の痙攣が起こることがあります。筋肉が急激に硬直し、全身が痙攣する様子はてんかんと類似しますが、発熱や激しい疼痛が伴う点で区別できます。

治療

  • 症状の重症度に関わらず、入院が必要です。集中治療室で臓器機能のサポートや抗菌薬投与が行われます。
  • 感染源の除去が重要で、疑いがある場合はすぐにタンポンを取り除くことが推奨されます。感染が長引くほど予後は悪化します。

後遺症と再発

  • 回復後は皮膚の表層が剥離し、毛髪や爪が一時的に抜けることがありますが、通常は再生します。
  • 約50%の患者で、感染から約6か月後に軽度の再発が起こります。再発時は速やかな医療受診が必要です。

医学的状態 - 関連記事