アルコールが引き起こす肝臓障害の症状
肝臓の役割
肝臓は体内で極めて重要な機能を多数担っています。その中でも代表的なのが、血液中の有害物質を解毒することです。解毒は大きく分けて「第1相」と「第2相」の二段階で行われ、 第1相では有害物質を中性化し、第2相ではそれらを分解する化学物質を生成します。
アルコールの影響
アルコールは肝臓の第1相解毒を刺激し、アルコール自体は比較的無害な化合物に変換されますが、その過程で活性酸素(フリーラジカル)が大量に発生します。活性酸素は肝細胞を傷つけやすく、抗酸化物質が十分に供給されていないと細胞障害が進行します。適量のアルコールであれば、体内の抗酸化能が十分に機能し問題は起きませんが、過剰摂取により肝臓が処理しきれなくなると、肝細胞がダメージを受け始めます。
腹水(あっすい)
アルコール性肝疾患が進行すると、腹腔内に液体がたまる「腹水」が見られることがあります。これは肝硬変に伴い、肝臓が正常に血液を処理できなくなるため、余分な水分が腸の周囲に漏れ出すためです。
黄疸(おうだん)
黄疸は皮膚や眼球結膜が黄色く変色する症状で、古くなった赤血球が分解される際に生成されるビリルビンが肝臓で適切に処理されないことが原因です。肝機能が低下するとビリルビンが体内に蓄積し、黄疸が現れます。
幻覚・認知障害
肝臓の重度障害が進むと、血液中の毒素が脳に達し「肝性脳症」を引き起こすことがあります。これにより幻覚、震え、興奮状態などの神経症状が現れます。
