10代における髄膜炎の症状と対策

髄膜炎は脳と脊髄を覆う膜が炎症を起こす重篤な疾患です。早期に診断・治療しなければ、永続的な合併症や死亡に至る恐れがあります。免疫機能が未熟で、学校などで細菌にさらされやすい10代は特に罹患リスクが高いです。

原因

  • 主に髄膜炎菌(髄膜炎菌(meningococcus)や肺炎球菌(pneumococcus))が唾液や鼻・口腔内の飛沫で感染します。
  • 手術中に神経系の膜が露出した際にも感染することがあります。
  • まれに、神経系膜のがんや抗菌・抗炎症薬への副作用が原因で発症します。
  • 症状は感染後数時間で現れますが、稀に1週間ほど遅れることもあります。

診断

  • 初期症状は風邪やインフルエンザと似ており、倦怠感、吐き気、発熱がみられます。
  • 12〜24時間で首のこりや痛み、光過敏、首周りの発疹、手足の異常な冷感、痙攣などに進行します。

留意点

  • 慢性疾患やHIV/AIDSで免疫が低下している10代は、細菌性髄膜炎に罹りやすくなります。
  • 症状が疑われたらすぐに医療機関へ。未治療の場合、24時間以内に死亡するケースも報告されています(2006年のOxford大学研究では、診断された448人中103人が1日以内に死亡)。

予防・治療

  • 11歳から18歳までのすべての子どもに対し、髄膜炎菌ワクチンの接種が推奨されています。
  • 手洗いの徹底、咳やくしゃみの際は口を覆う、飲み物やリップクリームなどの共有を避けることで感染拡大を防げます。
  • 感染が確認された場合は、医師の指示のもと抗生物質による治療が行われます。

警告

  • 成長期の子どもや10代では、脳組織の腫脹や脳幹神経の損傷により学習障害や難聴、慢性的な低血圧が生じる可能性があります。

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