基底部片頭痛の診断と治療
原因
メリーランド大学医療センターによると、基底部片頭痛は頭蓋底に位置する基底動脈で発症します。これは「オーラを伴う片頭痛」の一種とされ、患者の約20%が発作前に感覚的なオーラを経験します。
オーラ
- 正のオーラ:視野の隅に明るい光や形が現れ、徐々に拡大して視界を遮ります。
- 負のオーラ:盲点、トンネル視野、暗い穴などが現れます。両方が同時に起こることもあります。
- 稀に、腕や脚のしびれ、チクチク感、脱力感が伴うことがあります。
症状
基底部片頭痛の主な症状は、突然起こる激しい拍動性頭痛です。これに加えて、部分的または完全な視覚障害、二重視、めまい(部屋が回る感覚)、耳鳴り、構音障害、さらには意識喪失が見られることがあります。
診断
発作はてんかんや脳腫瘍などの重篤な疾患と類似するため、医師は他の原因を除外する必要があります。MRIやCTといった画像検査が診断の補助に用いられます。
治療
中等度から重度の疼痛には、トリプタン系薬剤(スムトリプタン〔イミトレックス〕、リザトリプタン〔マキサルト〕)が使用されます。これらは脳内のセロトニン濃度を上げ、血管収縮と疼痛閾値の上昇を促します。
頻繁に発作が起こる患者には、予防薬としてベラパミルが処方されることがあります。ベラパミルはカルシウムチャネルブロッカーで、血管を弛緩させる作用があります。
自宅でできる対処法
薬に頼らない方法としては、静かで暗い部屋で目を閉じて横になることが有効です。額に氷嚢や冷たいタオルを当てると痛みが和らぎます。また、十分な水分補給も症状緩和に役立ちます。
