片頭痛とてんかんは関係があるのか?

片頭痛の正確な原因はまだ解明されていませんが、遺伝的要因や神経伝達物質の異常が関与していると考えられています。特にセロトニンの調節不全が脳の機能に影響し、てんかんや大うつ病とも関連するとされています。

遺伝的要因

1997年のオークリッジ国立研究所の研究では、片頭痛発作中に協調運動障害を示す人々に染色体19の変異が見られました。この協調障害は、一部のてんかん発作で見られるものと類似しています。マウスの染色体8 Cacnl1a4に相当する遺伝子が同様の協調障害と発作を引き起こすことが知られています。

薬剤の関連性

てんかん治療薬が片頭痛の痛みを軽減するという証拠があります。代表的な薬剤はトピラマート(商品名トップマックス)で、1979年にてんかん予防薬として上市されました。患者が片頭痛発作の頻度や強さが減少したと報告したことから、オフラベルでの処方が始まり、2004年には米国食品医薬品局(FDA)により片頭痛治療薬としても承認されました。

うつ病との関係

大うつ病は片頭痛とてんかんを結びつける要因の一つと考えられています。2007年の研究「片頭痛(閃輝性)と大うつ病・自殺企図の併存と非外傷性発作リスク」(Dale C. Hesdorffer ら)では、片頭痛患者のうち自殺企図や発作を経験した割合が高いことが示されました。抗うつ薬を日常的に服用することで、片頭痛発作が減少した例も報告されています。

考慮すべき点

てんかんが片頭痛を引き起こすのか、片頭痛がてんかんを誘発するのか、あるいはうつ病が両方の原因になるのかは依然として不明です。三つの症状が同時に現れることは偶然とは言えませんが、因果関係は証明されていません。片頭痛を持つ人は、将来的にうつ病やてんかんを発症するリスクがあることを認識しておくべきです。

仮説

遺伝子が片頭痛、てんかん、うつ病のいずれか、または複数の発症リスクを高める可能性があります。ただし、同一の遺伝子構成だけで必ずしもこれらの疾患が発症するわけではなく、喫煙、過度の飲酒、不眠、高ストレスなどの環境要因がトリガーとなります。

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