心電図で上室性頻拍(SVT)と洞性頻拍を区別するポイント

洞性頻拍と上室性頻拍(SVT)は、どちらも心拍数が100拍/分以上になることがありますが、心電図(ECG)上で区別できる重要な所見があります。

P波

洞性頻拍では、P波は通常はっきりと見え、上向き(正)です。一方、SVTではP波が欠如していたり、QRS複合体の中に埋もれていたり、逆向き(陰性)になることがあります。

PR間隔

PR間隔はP波開始からQRS開始までの時間です。洞性頻拍では通常0.12〜0.20秒の正常範囲です。SVTでは、PR間隔が短縮したり、延長したり、変動したりすることがあります。

QRS複合体

洞性頻拍ではQRS幅は通常0.08〜0.12秒で正常です。SVTでは、QRSが広がったり狭くなったり、形状が異常になることがあります。

心拍数

洞性頻拍の心拍数は通常100〜160拍/分です。SVTでは150〜250拍/分と、より速くなることが多いです。

症状

洞性頻拍は多くの場合無症状で、運動や発熱、不安などが原因です。SVTは動悸、胸痛、息切れ、めまい、失神などの症状を伴うことがあります。

治療

洞性頻拍は通常特別な治療を必要とせず、原因が解消すれば自然に改善します。SVTは薬物療法、カテーテルアブレーション、外科的手術などが必要になることがあります。

受診の重要性

洞性頻拍またはSVTの疑いがある場合は、早めに医師の診察を受けて正確な診断と適切な治療を受けることが重要です。

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