進行性多発性硬化症(PPMS)の主な症状

概要

米国多発性硬化症協会(MSAA)によると、MS患者の約20%が進行性多発性硬化症(PPMS)と診断されます。症状は個人差が大きく、病状の進行パターンは千差万別です。そのため、医師が将来の経過を予測するのは困難です。

疲労感

米国多発性硬化症協会(NMSS)によれば、MS患者の約80%が疲労感を訴えます。インフルエンザに似た全身倦怠感で、暑さ(外部の高温や発熱)にさらされると症状が悪化します。

疼痛

PPMSに伴う慢性・急性の疼痛には、胸部を締め付けるような感覚(通称「MSハグ」)や、三叉神経痛と呼ばれる稲光のような顔面痛があります。頭部の特定の動きで電撃様の痛みが走るL'Hermitte徴候も一般的です。さらに、燃えるような痛み、痙攣(筋肉の痙攣)、四肢(特に脚)のしびれやチクチク感も頻繁に報告されています。

歩行・移動に関する症状

しびれ、脚の筋力低下、バランス障害により歩行が困難になります。代表的な症状として「つま先引き」「足下垂(フットドロップ)」「単側麻痺(片脚の筋力低下)」「両側麻痺(両脚の筋力低下)」があります。めまい(回転感や浮動感)に伴う平衡感覚の喪失は、失調性歩行(酔っ払いのような不安定な歩行)を引き起こします。

排泄・性機能の症状

クリーブランド・クリニック神経学部門の報告によれば、膀胱・腸の症状には失禁、感覚低下、尿閉、便秘が含まれます。多発性硬化症財団のデータでは、男性の90%、女性の70%が性機能の変化を経験し、感覚低下、性欲減退、性的興味の喪失が見られます。

比較的少ない症状

視覚障害、認知機能障害、振戦といった典型的なMS症状は、PPMSでは他のタイプに比べて出現頻度が低いとされています(クリーブランド・クリニック)。

PPMSの症状管理

現在のところPPMSを根本的に治す治療法は確立されていませんが、症状緩和のための手段は豊富です。薬物療法、補助具、代替療法、作業・理学・言語療法、鍼灸、マッサージ、瞑想などを組み合わせて使用します。

また、適度な運動は症状の軽減、うつ症状の予防、エネルギーレベルの向上に効果的です。多発性硬化症財団や全国MS協会のローカル支部では、ヨガや太極拳などの調整されたエクササイズクラスが提供されています。

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