多発性硬化症の診断と治療
症状
- 視力低下(ぼやけ、二重視、片眼の視力喪失)
- 体の各部位のしびれや疼痛、協調運動障害
- 疲労感、めまい、記憶障害、刺すような感覚や震え
血液検査・尿検査
多発性硬化症を特異的に示す検査はありません。そのため、他の疾患を除外する目的で全血球計算、血液化学検査、尿検査などが行われます。
腰椎穿刺(脊髄液検査)
脊髄腔から液体を採取し、白血球数やオリゴクロナールバンドなどのタンパク質を測定します。これにより、同様の神経症状を呈する他疾患を除外できます。
MRI検査
脳と脊髄のMRIで病変(斑点)を確認します。造影剤を使用すれば病変の活動性も評価可能です。ただし、ライム病や全身性エリテマトーデスなど他疾患でも類似の病変が出るため、最終的な診断は神経内科専門医が行います。
治療法
根治療法はありませんが、症状緩和や病勢抑制の薬が利用されます。
- ステロイド(プレドニゾンなど)で炎症を抑制
- インターフェロン製剤(アボネックスなど)で再発リスクを低減(肝障害のリスクあり)
- 免疫抑制薬(ノバントロン)—重症例に限り使用、心臓への影響に注意
- 血漿交換療法(プラズマフェレーシス)—腎透析に似た手法で重症患者に有効とされることがあります
