多発性硬化症(MS)治療におけるテストステロン投与量

多発性硬化症(MS)は免疫系が神経を攻撃し、記憶障害や協調運動障害などの神経症状を引き起こします。MSは男性の約2倍の女性に多く見られ、性ホルモンが病態に関与している可能性が示唆されています。

性ホルモンとMS

妊娠中の女性MS患者は症状が軽減することが報告されており、プロゲステロンやエストロゲンといった女性ホルモンがこの効果に関与していると考えられています。

テストステロンと妊娠ホルモンであるエストリオールは、実験的アレルギー性脳脊髄炎(EAE)という動物モデルにおいて有効性が示されています。

テストステロンに関する研究

2007年、UCLAデイビッド・ゲフェン医学院の研究者らは、再発寛解型MS(RRMS)患者10名を対象にテストステロン治療を実施しました。

投与量

対象者は毎日100 mgのテストステロンを含む外用ジェルを使用し、投与期間は1年間でした。

結果

治験終了時、被験者の脳萎縮は67%減速し、認知機能テストは5%改善しました。また、平均で1.7 kgの筋肉量増加が確認されました。

しかし、これらの有望な結果を裏付けるには、さらなる臨床試験が必要です。

女性への治療可能性

テストステロンは女性のMS患者に対してはまだ試験されておらず、男性化(例:体毛増加)といった副作用が懸念されています。

現在進行中の臨床研究では、エストリオールが女性患者にも同様の有益効果を示す可能性が検討されています。

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